ヘアカラーのダメージについて

クレアロードのヘアカラーは、髪への負担を考えて髪の状態に合わせた薬の処方をおすすめしています。

 

たとえば、毎月気になってくる根元の伸びてきた部分。前回染めた薬でそのまま毛先まで染めていませんか?

ご自身で染められている方は根元の伸びてきた部分と、中間部分や毛先の前回染めたことがある部分との塗り分けは難しいと思いますが、まず、ヘアカラーの種類から見ていきましょう!

 

ヘアカラーの種類

○アルカリカラー……….ごくごく一般的なヘアカラー

○微アルカリカラー…….名前のとおりアルカリカラーのアルカリ性が弱い処方のヘアカラー

○ヘアマニキュア……….手や足の指にするマニキュアのように髪の表面に色がつくヘアカラー

○ヘナ……………………植物由来の染料を使って染めるカラー

 

簡単に4つにわけてみました。1つずつ見ていきましょう。

アルカリカラー

市販に売られているものをはじめ美容室でも主力のカラー剤です。1番の特徴はブリーチ力(脱色)する力があります。髪のメラニン(色素)を破壊して髪を明るくします。次の特徴は髪の中に入り込み発色すること。色持ちが良よく比較的色が長持ちします。

この特徴を使って次のことができます。

  • 髪を明るくする。
  • 髪色を変える(いろいろな色に対応できる)
  • 白髪を染める。

デメリット(髪によくないこと)

  • ブリーチによるダメージと、髪の表面(キューティクル)を広げる為に使うアルカリによるダメージなどによって、髪への負担が大きくある。
  • アルカリによる髪や肌への影響もあります。
  • 染料(ジアミン染料)など人によってはアレルギー反応をおこすものもあります。

希望の明るさ、希望の色味を目指しやすく表現しやすいので、ほとんどのヘアカラーがこのアルカリカラーでされます。

微アルカリカラー

美容室にあるカラー剤です。アルカリカラーの補助的な役割があり、アルカリカラーのシリーズに合わせて微アルカリカラーのシリーズが発売されています。アルカリカラーと一緒で髪の内部で発色します。名前のとおりアルカリが少ないので髪への負担は大幅に減らせます。そのかわり髪を明るくすることは出来ません。

まとめると、次のようになります。

  • 髪への負担を少なく髪に色をつけられる。
  • トリートメント成分を多く含んでいる製品が多い。
  • トーンダウンなど髪を暗くすることができる。

出来ないこと

  • 髪を明るくすることが出来ない。
  • 白髪はほぼ染められない。

美容室では既染部(前回までにヘアカラーされている部分など、主に中間から毛先の部分)に対して使われます。繰り返し染められる既染部をやさしくツヤのでやすい状態で染めてくれます。

 

ヘアマニキュア

カラートリートメンやカラーシャンプー、酸性カラーと呼ばれる製品がこれにあたります。いままでの説明したカラーが髪の内部まで入り込み発色したのに対し、マニキュアは髪の表面にイオン結合して色が定着します。別名酸性カラーとも呼ばれるとおり酸性の薬になります。髪の等電点(髪の最も安定している状態)はph4.5〜5.5の弱酸性といわれています。少なくとも酸性のマニキュアはアルカリによるダメージは0といえるでしょう。

まとめ。いいところ。

  • アルカリによるダメージは0。
  • 酸性による収斂作用(開いているキューティクルを引き締める)がある。
  • 白髪も染められる。
  • 化粧品登録のものでとても髪や肌に害がなく気軽に楽しめる。
  • ほとんどアレルギーなどおこさない(ごくごく稀に成分の何かに反応する可能性もあるみたいですが私はお会いしたことがありません)
  • ビビットで鮮やかな色も多い

悪いところ。

  • 肌につくととても落ちにくい。(ひどくても2〜3日以内にはほとんど落ちますが)
  • 髪を明るくすることはできない
  • 色持ちは比較的悪い

主に肌が弱い方の白髪染めで使われます。ブリーチで一度明るくした髪に色をつける場合も多いです。微アルカリカラーと一緒で既染部に使われたりもします。

 

ヘナ

もともとは植物の名前だそうです。ヘナタトゥーなどもこれにあたり昔から天然の染料として親しまれてきたもののようです。髪の染料としての特徴はまず髪の染まり方にあります。この植物の染料が「タンパク質に絡み付く」ことで色がつきます。なので特別髪に負担をかけることがありません。自然派の方などはハーブとしての機能を期待して好んで使われる場合もあります。

それではいいところまとめです。

  • 髪、頭皮への化学的負担がない。
  • ハーブの要素の効果も期待できる。
  • 白髪が染められる。
  • 独特のハリコシがでる。
  • 他の薬剤に比べても色の持ちがいい。

悪いところ。

  • 染まるのに時間がかかる。
  • 明るくすることは出来ない。
  • 色の修正、変更がかなり難しい。(ほぼ出来ないと考えた方がいいです)

はじめにお断りしておくとクレアロードでは「ヘナ」は扱っておりません。理由は3番目に書いた色の修正・変更ができないことによります。ただ黒くするだけで良ければ良いのですが、ヘアカラーの色はとても人の印象を左右するものです。周期の短い人ですと3週間くらいのペースでするヘアカラー。色は足せば足すほど暗くなりますから、かなり暗めのヘアカラーしか楽しめない場合がでてきます。キレイなヘアカラーは表現しにくいのが現状と考えています。

さらに補足しますと、植物100%の染料のヘナはオレンジ色です。それにインディゴと呼ばれるジーンズなどを染める青色があります。この2色だけですと色の表現がなかなか難しいので「カップラー」と呼ばれる染料を混ぜている製品もありますがこれもクリアな色などは表現しにくい理由にさせてください。

 

クレアロードには、これらに加え、微アルカリカラーの分類に入る『トーナー』とよばれるゼリー状のヘアカラー剤や、2液も6%や2%などがあります。仕上げたい希望の色、髪の状態、髪の履歴(カラーやパーマ、特に熱を使うパーマなどの)、色持ちの希望、髪質などなど考えて薬を変え、塗り方を変えています。ご自宅で染められている方も、必要なところだけ(根元の伸びたところなど)塗るようにするところから気にしてみてくださいね。